引戸は住まいの日本文化 | 株式会社 村松工務店
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引戸のある家づくり

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おかげさまで3代目。
足立区で木造注文住宅専門の
村松工務店 代表の村松実です。

引戸は、
‘夏をむねとすべし’という
吉田兼好の家に対する考え方を
表現する素晴らしい知恵だと思います。

昔の家の造りは部屋の仕切りの建具を全て、
襖や障子などの引戸にすることで開け放つことができ、
風を通すことで蒸し暑い日本の夏を過ごしていけます。

20140630_引戸のある家づくり

また、庭を観賞したり、
外の空間と室内空間のつながり感を楽しむという感性は、
今も私たちがDNAとして引き継いでいるように思います。

現代の家づくりは西洋文化の影響を多く受けていますね。

特にアメリカでは家に対する考え方は、
もともとその地に安住するという文化ではなく、
開拓者精神の移り住むという考え方が多いそうです。

ですから、住んでいた家はきれいにして売り渡し、
別の土地に移り住むという暮らしです。

家もDIYが基本ですね。
自分たちの好きなように模様替えをして暮らします。
アメリカにDIYのお店が多いのもうなずけますね。

その代わり、家の耐久性は高くなくてはいけないのです。

一方、日本人は農耕民族ですから、
昔の日本の家は長く住むため、
代々受け継いでいくことが求められていました。

ですから、丁寧に家と関わってきたのだと思います。

昔の家々が文化遺産として大切にされているのも
うなずけますし、誇りですね。

そんな日本の家の建具には今や、
西洋から来たドアが
多く使われるようになっています。

ドアはとても生活に溶け込んでいます。

適度の密閉性があり、
鍵も簡単に掛けられます。

このドアは広い大きなスペースにはとても有効ですが、
小さな家や狭いスペースでは少し面倒ですね。

ドアを開けるために体をかわさなくてはいけなかったり、
ドアが動く場所には何も物を置けなかったり。

今の家づくりでは、それほど広くなくても
ドアを採用している場合が多いですね。
引戸にした方がいい場合もあるようです。

これは、引戸(引違戸や片方向引戸)より
ドアの方が材料費や取付費がかからない
ということもあるでしょうか。

引戸を設置するスペースがないということもあります。

特に建売住宅など
販売価格を抑えなければならない住宅の場合は
ドアの使用率が高いですね。

でも、私は日本の家には引戸が合うと思います。

スペースを有効に活用できますし、
蒸し暑い夏の日本では
通風を確保するために便利ですしね。

残念ながら、寒さ対策としては気密性が低く
難がありますが、
暮らし方を工夫しなければならない手間(?)を
差し引いても使っていきたいなと思います。

小さな家を得意としている建築家の実例を見ると、
引戸の形や素材、引き方を工夫してあり
とても参考になります。

引込戸(ひきこみど)と言って、
開けた時に壁の中に戸を収納する方法があります。
大きく開け放つことができとても便利です。

外部空間と広くつながることができ、
解放感を味わえます。

また、素材を工夫することによって
視線は遮るけれども
気配は感じられるようにできるのも
引戸の特長ですね。

灯りによる陰影を写しだすこともでき、
いろんな表情も楽しめます。

私たちが家づくりを学ぶことは
これからも続いていきます。

様々な住宅建築があり、
話題になるものもたくさんありますが、
中には実際に手がける家づくりと条件が
かけ離れている事例もあります。

それはそれで参考になる部分はたくさんありますが、
現実に則した事例を学び、生かし、工夫していくことも
必要だと思います。

そして、実際に住んで暮らしている方々の声を聞くことで、
建築家の、設計士のひとりよがりではないということを確認できます。

小さな家でも工夫次第で快適に暮らせます。

いえ、むやみに大きくせずに小さく暮らすことで、
生活が豊かになることさえあるかもしれません。

引戸文化を生かし、
小さな家でゆとりある暮らしを
応援していきたいと思っています。

村松工務店は、自然素材を多用した
笑顔いっぱいの、気持ちいい家を造る
地域密着工務店です。

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